マノレーテ逝く

2022年09月13日 09:13

ヘレスのフェスティバルに参加し始めた頃、私は毎晩、劇場公演終了後のペーニャに通っていました。
毎晩ペーニャに行くと必ず会うのがハビエル・ラトーレ先生とマノレーテ先生でした。
3日もするとお前また来てるのか、って感じでなんとなく挨拶する様になりました。
特にマノレーテ先生とは昼間も街中で1日2・3回はすれ違うのです。
で、その度にHolaとかね。
マノレーテ先生は上の写真でもわかるように銀の握りのついた素敵なバストンをいつも携えていました。
道を歩きながらバストンでリズム刻んだりしてましたね。
それはそれはカッコ良かった。
で、ある夜の事です。
その夜はアントニオ・チャコンのペーニャで簡単なショーも入る催しがありました。
あそこは広いからと油断してちょっと遅めに行ったら、会場はもう満員で空いてる椅子なんてありません。
立ち見か!と思っていたら誰かが私に向かって手を振っています。
こっちに来いって感じで。
マノレーテ先生でした。
席取っておいてくれたんです。
嬉しかった!
ありがとうございました。
どうぞ、安らかにお休み下さい。

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